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●脳と病気
「病気の中で、脳に関する病気をあげてください」と質問された時、あなたならいくつ答えられますか? 病気の名前をあげる前に、まず脳についてみてみましょう。
脳は、ニューロン(脳神経細胞)、グリア細胞という、基本的に2種類の細胞からつくられています。二つの細胞は複雑に接続され、膨大なコンピューター中枢のようになっています。
脳は、物を考えたり、自分を含めて周囲の状況を認識したり、言葉を話したり、体を動かしたりといった、日常生活にはかかせない働きをしているのです。もし脳が一部でも病気になると、当然に何らかの支障がでます。ときには生命にかかわることもあります。
脳が活動するためには、常に助ェな酸素と栄養が必要なのですが、これを担っているのが血液循環です。脳の血管に異常が起きると、脳梗塞、脳出血などの病気が現れます。また、脳は骨によって保護されてはいますが、それでもウイルスや細菌などが入り込んで髄膜炎や脳炎などの病気を引き起こすことがあります。脳の実質的な病気としては、脳腫瘍、そして最も注目される認知症があります。

●脳の病気
脳の病気には、血管障害によるもの、感染症によるもの、神経系によるもの、脳実質によるものに大きく分けることができます。中でも近年注目されているのが認知症という病気です。少し前は「痴呆」と呼ばれていました。小説『恍惚の人』の主人公も、認知症でしたね。認知症には、脳血管障害によるもの、原因不明のもの、脳の機拍瘧Qによるものがあり、日本で一番多いのが、脳血管障害によるものです。
病気である認知症を確実に診断するために、病院では、神経学的検査、精神面の検査、CTやMRIなどといった、様々な検査が行われます。また内科疾患や外科疾患についても検査が必要となります。認知症ではないかと気づいたら、窓口としては、神経内科を受診するのがよいでしょう。

●脳の病気=脳卒中
病気の中で、ガンと並んで最も恐れられているのが、脳の病気かもしれません。
脳の病気には、様々な種類がありますが、特によく知られているものが脳卒中です。
脳卒中は、脳の血管がふさがって起こる脳梗塞、脳の血管が破れる脳出血、そしてくも膜下出血などの総称であり、主な症状として体の麻痺、言語障害、意識障害などが起こります。
脳卒中の治療では、まず手術や脳血管内治療によって障害を取り除いた後、長期のリハビリが行なわれます。
脳卒中は、現在の日本人の死因の第二位となっている病気であり、寝たきり老人が寝たきりになる原因のおよそ50パーセントを占めているのが、この脳卒中です。
以前は、脳卒中というと、脳出血が多かったのですが、食習慣などの変化により、最近では脳梗塞の方が多くなってきています。

●脳ドックで脳の病気予防を
病気の早期発見のために人間ドックを利用する人が増えていますが、全身を検査する人間ドックに対して、脳だけに焦点を絞って、その健康状態を調べる“脳ドック”を利用する人が増えています。
脳ドックで行なわれる主な検査は、脳断層撮影と脳血管撮影。
これによって、脳梗塞(血管の詰まる病気)や脳動脈瘤(血管にできるコブで、これが破裂するとくも膜下出血になる)、脳腫瘍、さらには脳血管の動脈硬化など、発見が遅れると生命に関わる病気や、病気の兆候を早期にとらえることができます。
脳ドックは、人間ドックに比べて、検査にかかる費用が安く、また検査時間も短いのが特徴です。
人間ドックは、検査終了まで数時間から数日を要しますが、脳ドックの検査は20分ほどで終了します。

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